TMS 東京映画映像学校

とりあえず一眼!では困る、動画撮影カメラの選び方

2022.11.15

「やっぱり一眼で撮ったほうがいいんですか〜?」
なんていうことを学生や一般の企業の方などからも聞かれます。

別にデジタル一眼が一番良いというわけではありません。

TMSにあるカメラを見本にしつつ
どんなカメラを買えばいいのか、借りればいいのか
決める参考にしてみてください。

デジタル一眼

・レンズ交換ができて画作りの自由度が高い
・コンパクトで持ち運びしやすい
・大げさな圧迫感がない
・価格はピンキリだが安く導入も可能(10万円くらいから)
・バッテリーがもたない(短いときは20分とか)
・CMやドラマなど短尺に向く

SonyのアルファシリーズやPanasonicのGHシリーズが有名でしょうか。
レンズを交換すると画角やボケ感が変わります。
ズームできるレンズと出来ないレンズがあります。
これらを組み合わせたりしているとカメラの仕組みに詳しくなれます。

また、持ち歩いている人が多いので街なかで取り出してもあまり怪しくありません(結構重要)。
ライブや公演などの撮影に使うとバッテリー交換が忙しいので
わりと撮影に余裕のある現場の方が運用しやすいでしょう。

業務用ビデオカメラ

・バッテリーが大容量(2〜3時間は余裕)
・ハンディで構えやすい
・物理ボタンで素早い操作
 (いちいちメニューに入らなくていい)
・XLR(キャノン)が挿せる
 (業務用ガンマイクとか使える)
・記録やドキュメンタリー、ロケなど長尺に向く

Sony製のをよく見ます。
TV業界での通称はデジ、ロケ用のカメラです。
これを構えているといかにもTV撮影してる感じがでます。
街頭インタビューにも答えてもらいやすいかも。
ズームやフォーカスも扱いやすいのでカメラワークにも幅がでます。

L型と呼ばれるこのバッテリーは大容量でライブ撮影にもバッテリー交換いらず
LEDライトや外部モニターにも使えて便利です(このカメラ用ではなかったでした)。
ただし、全体にフォーカスが合ったテレビ番組っぽい画になりやすいです。
雰囲気のある、かっこいいボケ感を出すには工夫が必要です。

シネマカメラ

・でかくて重いが画はキレイ
・単体というよりいろいろ装置をくっつけて使う
・ワンオペが厳しい
・収録後に色味調整などする前提
・チーム制作できる現場に向く

色んなメーカーから個性的なものがたくさん出ています。
最近良く見るのはBlackmagicという会社のPocket Cinema Camera(PCC)、非常に安くてレンズもPanasonicと同じものが使えたりします。

一眼よりコンパクトさに欠けますが、更にここにマイクやショルダーパッドやモニタやフォーカス用のつまみや外部バッテリーを追加したりします。
なので準備だけで結構時間がかかりますが「すごいのを撮ってくれそう!」と期待値を上げられます。
手分けして作業ができる現場ならその性能を活かせると思います。

スマホカメラ

・オート機能に優れ失敗がない
・逆に狙った画を取りにくく安定しない
・機種により画質はいろいろ
・音質はいまいち、録音機を別に用意したほうがいいかも
・とっさの撮影、隠し撮り風、場所に制限があるときなどに向く

誰でも持ってるスマホに内蔵されたカメラ。
画質も十分キレイですしボタン一発で撮影開始できるのでお手軽です。最新オート機能は素晴らしいですがそれが邪魔になることもあるんです。

意図的にフォーカスを外したい、ボケを調整したい、レンズを交換したい。そんな細かな要望が撮影現場で急に発生したときに対応できません。臨機応変にリクエストに応え、発注以上の画を撮ってこそプロですよね。

またスマホで満足してしまっているといつまでたっても技術を学べません。
ロケハンやビデオコンテ(プレゼン用の試作品みたいなもの)制作には大活躍。
素人っぽさを狙うため、わざとスマホのカメラを使うこともあります。

それぞれに長所短所があるので
万能は無いってことですね
現場に合わせて使い分けるのがベストです。

「撮った動画をどう使うのか」

「動画の目的は何なのか」

「クライアント・監督の要望はどこなのか」

考えて機材も選べるようになりましょう。

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