家から出ない・誰とも会わずに仕事がしたい!だから…
未経験からフリーの動画編集者を目指している人に考えて欲しいこと
オンラインで仕事ができるようになったり動画編集の求人が増えたりした影響で
「できれば誰とも合わずに、自宅でできる仕事がしたいな〜」
なんて思っている人が増えているようです。
通勤のストレスからも開放されるし自分のペースで仕事できていつでもサウナに行けるし
なにより会社に依存せず自分の力だけで生きていけるって最高じゃないか〜(´ε` )
でもそんなにうまくいくものなの?
そこらへんのことを映像業界界隈にてやってる人に聞いてみました。
動画編集は個人でもできる仕事
まずYouTube動画の編集の仕事は増えています。企業として複数のチャンネル運営をしているところも多く、動画編集をしてくれる人はニーズがあります。
動画編集の最低限のスキルが有るならフリーランスのための案件紹介サイトを探して応募してみましょう。
などが有名です。
できる仕事と収入の目安
上で記載したように、ニーズがあるのはYouTube向けの短い動画編集です。
カット編集>>テロップ入れ>>効果音とBGMつけ>>書き出し納品
といった作業が必要となります。
これができるように勉強しましょう。
TMSのEdit GYMなら1〜2ヶ月の受講で問題なくできるようになります。
案件単価は1分から5分くらいの動画で3000円〜10000円くらいが多いみたい。
月に5本もこなせるようになれば、副業としてはそこそこ満足できるようになる?
月5本くらいが副業的には気楽かな。5000円を5本で25000円。
打ち合わせに2時間、作業に5時間、修正1時間で合計8時間で…時給にすると625円か。アルバイトと考えてもちょっとコスパ悪いな〜。
打ち合わせを削ると修正が伸びる、作業を効率化するにしても限界がある、高単価の案件を得られるようにスキルアップするしか無いですね。
行き詰まり、幅や収入は増えない
ただ、案件紹介サイトをチェックしてもらえばわかるのですが、1件の仕事に対する応募者(動画編集者側)の数が平均50人とかになってます。仕事をゲットする前に50倍の競争を通過しなければなりません。
しかもそもそも実績がない人には発注側もお願いしづらいですから、なおのことスタートは厳しいですね。初めはタダでもいいから、と、知り合いの仕事などを振ってもらって実績にするしか無いでしょう。
もう早速、誰にも会わずに、というわけにはいかなくなりましたね。
そしてやりたい人が多い、ということはじーっと待っていても今後も単価が上がっていく可能性は低いということです。
編集だけで食っていける人とは
本業として動画編集を仕事にしている人は、人脈や口コミ、企業経由で仕事を受けます。
やったことある人に頼む、前と同じ人にお願いする、知り合いのお墨付き、といった感じ。
その場限りのラク〜なつながりを求める案件紹介サイトにはそもそも登録してません。
本来は会社に属しながらも、その実績から個人で仕事を取れるようになった人が、
「あれ、会社にいなくても仕事がくるな〜。じゃあ独立すっか!」といってフリーになるのが自然な流れだったのです。
実績ゼロスタートで「さあ、お仕事振ってくださいね〜!」
といわれても、お願いできる根拠・信頼関係がないですわな。
動画編集のキモはコミュニケーション
また「1人自宅でコツコツ作業」のイメージがある動画編集ですが、単価の高い仕事になるにつけ人とコミュニケーションを取らなければならないことが多くなります。
・編集方針の打ち合わせ
・映像のテイストについて
・直し作業の指示受け
などなど
指示する側もプロではないので、曖昧な言葉のやり取りのあと作業に入り、完成したと思ったら「いやそうではなくてですね〜」となることは間違いなし。
相手の望んでいるものは本当は何なのか、よーくヒアリングする必要があります。そしてクレーム対応も自分でしなければなりません。印象が悪いと次の仕事にも影響が出ます。
うーん全然ストレスフリーじゃないぞ〜(´ε` )
むしろ相談する相手もいなけりゃ全責任を負わされるという、とんでもないブラック職場なのでは…。いや個人事業主とはそういうものか。
プロという言葉のあいまいさ
「動画編集を仕事として飯を食っているからプロ」という定義もありますが、YouTubeのテロップ入れしかできない人を「動画編集の専門家」と言えるかというと微妙なラインですね。他の業界でもアルバイトスタッフのことをプロとは呼ばないんじゃない?
映画やドラマ、TVやCMの仕事を普段こなしている方ならYouTubeの仕事は簡単にできますが、逆はありえないです。
ポスプロ(ポストプロダクション=映像編集会社)で働くTMS卒業生もこぼしていましたが『ちょっとYouTubeの経験があるというくらいの新人がたまに入社してきますが、ほとんど使い物にならない』とのこと。
なのでスタートはYouTube動画編集でもいいと思いますが、一生YouTubeで食べていけると思っていると危ないです。使うソフトや収益の構造が変わったとしても役に立つスキルと経験を積み上げておくことが肝要です。
というか面白い?テロップ入れ作業…。
”動画・映像作品の本質はテロップではない”ということは編集作業している方はもう気づいているはずです。カット割り、カメラワーク、台本に演出、そんなところにどんどん興味が出てきますよね!
せっかく勉強するなら、企画や撮影、演出や脚本術、商業映像に必要な段取り力やロケ技術など、ぜひ本当に面白い動画・映像制作を勉強してほしいですね〜。
家から出ない、は結果であって目的ではない
今、自宅作業中心でプロとして編集の仕事をしている人たちに聞くと
「家から出ずにできる働き方を選んだ」のではなく、
「やってるうちに専門性が高くなって、家から出る必要がなくなった」というのがホントのところみたいです。
未経験から本業としていきたいなら、一度は就職を含めて映像業界を経験してみるのをおすすめします。
もっと詳しい話が聞きたい方は説明会か体験授業にいらしてくださいね〜( ´∀`)bグッ!