TMS 東京映画映像学校

知ってるからこそ勘違い?専門用語じゃない業界用語

2023.11.06

専門用語ってわけではないんですが映像業界では違った意味になっちゃう言葉って結構あります。
入学してきたばかりの学生にとっては講師が当たりまえに使っている言葉が通じなかったり違った意味で受け取っちゃっていたりすることもしばしば。
全然知らない言葉ならまだしも知ってる言葉だからなおさら混乱する!なんて学生もいたのでいくつかまとめてみました。

『イメージ』

>>想像した風景、人の印象。人に伝えるときに「こんな感じのイメージで~」という形で使いがち。

映像業界というか動画編集の世界では単に「画像」の意味で使うことが多いです。「イメージ送ってください」と言われたら画像を添付して送ってください。

イメージを保存、イメージをコピー、など、イラレやフォトショなど画像加工ソフトを触ってるとたくさん出てきます。イメージにもjpg、png、tiffなどファイル形式により種類があります。ロケハンの写真ならデータサイズの小さいjpg、などと使い分けましょう。

『テキスト』

>>高校、大学では教科書の意味でした。

文章、文字列の意味で使います。
間違えてはいけない、ある程度の長さのある文を扱うとき「テキストを送ってください」とお願いしましょう。自分で勝手に考えてはいけないシチュエーションも多いです。
狭い意味ではWordではなく「テキスト形式」で保存したファイルを指すこともあります。「テキスト形式」は写真や装飾を省いた最小限の文章の状態。PCの機種やバージョンの差による文字化け、ファイルの損傷を絶対に避けたいときなどに使います。

『素材』

>>何かを加工する前の状態。料理なら野菜とか肉。

これはほぼ映像業界でも同じ意味。撮影した直後の動画のことを指します。素材を切って、必要な部分だけ繋いで、テロップや音を付けて、1本の完成した動画に編集していきます。
素材は動画が完全に完成して、納品するまで削除しないようにしましょう。いや、納品してもしばらくは保存しておくほうがいいですね、直しの依頼がくることもあります。
コピーが失敗していたり、リンクが切れていたときにも素材が再度必要になることがあります。
素材がない状態からは修復することが不可能です。最悪の場合撮影し直すことになります。

『露出』

>>服で覆われていない部分。肩や足を露出するなんていいます。

撮影用語では明るさ調整のことを指します。明るすぎることを「露出オーバー」暗すぎることを「露出アンダー」ちょうどいいことを「適正露出」などと言います。ちょうどいい脱ぎ方、ではないです。

明るさはシャッタースピードやISO感度、アイリス(絞り・F値)で調整することになります。被写界深度(ボケ方)にも大きく影響するので露出をコントロールすることで印象の全く異なる映像が撮れます。カメラマンの腕の見せどころですね~。

『クリエイティブ』

>>クリエイティブな仕事、クリエイティブな作品、など「創作的な」という形容詞として使うことが普通でしょう。

どちらかというと広告用語でしょうが、クリエイティブな仕事の結果生み出されたCM作品やポスターなどの創作部分を指します。

おんなじ情報を伝えるにしても表現方法は無限にあるわけですが、「このキャンペーンの集客はクリエイティブのおかげだった」など、創作物の持つアイデアや表現の力によって何らかの効果が発生したときにその創作物を評価するために使います。こんなふうに言われたら作り手冥利に尽きるんじゃないでしょうか。

とりあえず今回はここまで。また学生からおもしろ勘違いワードが出てきたら紹介します。

間違い、勘違い上等!どんどん間違えてその都度あたらしい知識を身につけていきましょう~(*°∀°)=3

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