TMS 東京映画映像学校

知らない人は現場に呼ばれない!
映像のケーブルとコネクタの種類

2024.01.23

最近の学生はごく一般的な機械の接続についても苦手な人が多い気がします。
TVが自宅になかったりオーディオ機器を持たなかったりで
自分でセッティングする機会がないとか、
全部ワイヤレスになってきてケーブルやコネクタに馴染みがないのかもしれないですね〜
なのでちょっと簡単にまとめてみます。

ジャックとプラグ

機械と機械をつなぐためには電気信号を送る線が必要。
線のことをケーブルと呼び、つなぐことを配線と言います。

ケーブルを配線しようと思ったらジャックにプラグを差し込みます。
尖っている方をプラグ/受け入れる穴をジャックと言います。
オス/メスという言い方のほうが一般的かも。
この部分を合わせて端子(コネクタ)と言います。

コネクタはきっちり刺さって抜けにくくなるように
または抜き差ししやすいように工夫されています。
コネクタの種類が違うとうまく接続できません。
強引に押し込まないように注意!

イヤホンプラグ(ステレオミニ)

スマホからはイヤホンの穴がなくなりましたがPCにはついているはず
最も身近なコネクタじゃないかな

カメラにもついてますね。ヘッドホンマークが書いてあるところ。
録音をチェックするためにもワイヤレスだけじゃなく、
ステレオミニのイヤホンを一つ持っていたほうがいいですよ。

フォーンプラグ

本格的なヘッドホンや音楽機材の接続によく使われる
オーディオミキサーについてる穴はこれ
抜き差ししやすいのが特徴

ステレオミニはフォーンプラグのサイズ違いです
変換パーツも豊富です。

ピンプラグ(RCA・赤白ケーブル)

ブルーレイプレイヤーやPCとスピーカーを接続するのはこれ
以前はコンポジットケーブルと言って赤白黄の3色セットがよく見られたけど
映像を通す黄色は使わなくなったから赤白だけ生き残ってます。

古めのデッキだとRCAの穴がならんでてどこに挿せばいいかわかりにくいかも?
音声出力のL・Rを探してください

キャノン(XLR)

ガンマイクとレコーダーをつないだり
カメラにミキサーからの音声を入力するのに使います。
キャノンの差込口があるかないかでプロ向けのカメラかどうかの判断基準になりますね。

コンデンサマイクを使うためのファンタム電源が送れるのが特徴。
長く引き回すことが多いのでケーブル巻きの練習台にしてます。
カメラメーカーのキヤノンとは無関係。

コネクタの名前がケーブルの名前

ここまでのRCAとかキャノンとかって呼び名は
ケーブルの名前というよりコネクタの名前です。
変換を使うことでフォンケーブルでも
ステレオミニやキャノンにコネクタを変えることができます

またこのジャックはフォーンもキャノンも挿せるようになってます
始めて見たときは感動したな〜

入力と出力を間違えない

川に上流と下流があるように、電気信号も正しい方向へ流す必要があります。
マイクからミキサーへ、ミキサーからレコーダーへ、機械をいくつも経由していると
途中で一部逆転しちゃってることに気づかなかったりします。

このケーブルは入力(input)なのか、出力(output)なのか、
しっかり確認しながら配線しましょう。
最悪の場合、機材を壊すことにもなります。

コードと呼ばないで

ケーブルのことをコードと呼ぶ学生もいたりしますが
家電のように機械そのものから伸びているもののことをコードと呼ぶらしいです(諸説あり)
掃除機や扇風機みたいだからやめてほしいな〜。

音楽業界ではシールドと呼びますね。
内部構造もちょっと違う(電磁波の影響を防護されている)ので
言葉もモノも使い分けたほうが良さそうです。

…基礎編でしたがどうでしょう。
「5mのキャノンオスからフォーンオスのケーブルとステレオミニ変換持ってきてー」
と言われて、何を用意するかイメージできましたか?
機材の名前を把握するのはキホン!
いつまでもアレとかコレとか呼んでちゃダメです。
普段から気にするようにしましょう〜(´ε` )

HDMIケーブルについてはこちら

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